新しい住人達はクセが強い人達ですから❗
ムーネです。海に行ってきました。
普段は海へ行っても泳ぎませんが、今回は波打ち際で泳ぐはめに・・・。
最初は乗り気じゃなかった私が、数分もすると童心に返りはしゃいでいました。海はいいですね〜。それにしても、ものの数分でオジサンを童心に返す海の力恐るべしです。
25年以上前のトロントでのワーキングホリデー生活を記憶をたどりながら書いてます。それではお楽しみください。
引っ越し当日、大家のケン・イシダさんに言われた住所に向かった。引っ越しと言ってもスーツケースとバックパックだけなので楽だった。地下鉄にて新しい部屋へ向かった。
(新しい部屋へ移る経緯は↓↓↓)
nobubladerunner.hatenablog.com
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新たに住むことになるシェアハウスに着いた。
建物は大通りを少し入った通り沿いに建っている。
人通りもけっこうあったので治安は悪くないと感じた。
少し歩くと、中規模のスパーマーケットもあったので生活の匂いを感じることができた。
シェアハウスの前でケン・イシダさんが待っていてくれた。
「ムーネさん、入ってください。ちょうど住人の方々がいらっしゃいますので紹介しますよ」
木造の家で少し古い感じがしたが、悪くはなかった。
1階にキッチンと部屋が1つあった。
部屋にはワーキングホリデーで来た日本人の女性が住んでいた。たいした交流もなかったので、名前も顔も覚えていない。
2階に上がると部屋が3部屋あり、1つが私の部屋だった。
とりあえず荷物を部屋へ置いた。
ケンさんが奥の部屋のドアを強くノックした。
「ネイサン、ネイサンいるかい?」
長身(180㎝位)の白人男性 が出てきた。
容姿は根暗のセイン・カミュ(外人タレント)といった感じだった。
ケベック州から流れて来た元タクシードライバーで年齢は30歳半ばくらい。
今は国からでるお金で暮らしていて、職業訓練校か何かに通っているらしい。
ケベック州から来たので、英語とフランス語をしゃべることができた。
いかにも影がある男って感じで、独特の雰囲気をかもしだしでいた。
しかしフレンドリーじゃないというわけではなかった。
実際、彼の部屋へ呼ばれては何度か会話をした覚えはある。
次に私の部屋の隣に向かった。
ケンさんがドアを強くノックした。
「エソ、エソいるかい?」
私は緊張した。まだ見ぬレゲエミュージシャン、我が親愛なる人、いったいどんな人なんだ。
ケンさんが言った通り毛むくじゃらなオジサンだった。
私の想像したドレッドヘアーの黒人レゲエミュージシャンではなかった。
天然パーマ伸び放題いといった頭髪でコントでよくある爆発している髪型であった。黒人というよりは、黒人、白人など色々な血が混じった混血といった感じだった。
背は高く180㎝位はあった。
ビール腹でかっぷくがよく、強面なプーさんといった感じだった。
(事実、東京○○ランドという夢の国にレゲエミュージシャン枠で行こうと思っている、どう思うかと相談を受けたことがありますから)
ケンさんが紹介をしてくれた。
「ムーネさんだ。色々と教えてあげてくれ」
エソとしては、またワーキングホリデーで来た日本人の若造か!といった感じで、たいして珍しくもないのだろう。とりあえず数ヵ月間よろしくなと軽くあしらわれた感があった。
私は、なんとかフレンドリーに接しようと自分からアピールした。
「エソさん。私はとてもレゲエが好きです。あなたはレゲエミュージシャンですよね」
エソの顔が変わった。
「なんただって❗お前レゲエが好きなのか?」
「大好きだよ」
私は玄人しか知らないようなレゲエミュージシャンの名前をだした。
デニス・ブラウン
シュガー・マイノット
エソの表情がみるみる変わっていくのがわかった。
「ム〜ネ❗ ム〜ネ❗最高だよ❗今日から俺達はダチだ❗」
仏頂面から一変こんな調子である。
さすがジャマイカ系カナディアン、笑うしかなかった。
この日から数ヵ月間、このクセが強そうなカナディアン達と1つ屋根の下で暮らすことになりました。どうなることやら・・・。
つづく