アンチェインな生活 海外生活回想録編

もっと自由で有意義な生活を切望する中年男が、若かりし日、アンチェインだったカナダ生活を回想するブログ

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ムーネです。この猛暑なんとかなりませんかね〜。皆さん、くれぐれも熱中症には気をつけてくださいね。

 

ホームステイ期間は一ヶ月、それまではシャノンとアラン夫妻には甘えることができる。

「いかんいかん❗そんな考えじゃ❗いかんだろ❗」

 自分に一喝した。

私に甘い考えを起こさせるほど、夫妻は私によくしてくれた。

アランはシェフという仕事柄、忙しかったが、暇をみては料理を作ってくれた。

イタリアンシェフ、アランの作る料理は美味しかった。それも結構なボリュームがあるのだ。

慣れない海外生活に疲れた私の胃袋は、ほとんど受け入れることができなかった。

「ムーネ食欲ないのか?これなら食べれるだろ?」

フルーツを切ってくれた。

アランはそんな優しい人だった。

 

シャノンはと言うと、とにかく私とオシャベリをしてくれた。

それも、ヒアリングが赤ちゃんな私に理解できるよう、ゆっくり丁寧に話してくれた。

とにかく元気な人で姉御気質な人だった。

 

ある日の日曜日、シャノンがいきなり言った。

「今日、日本人の女の子が家に来るわよ。楽しみにしといて。」

ホストファミリー仲間のつながりで、お互いの日本人ゲストを引き合わせ、元気になってもらおうと計画したらしい。

カナダに来て、友達らしい友達もいなかったので、内心期待した。

インターホンが鳴った!

玄関に、大柄な白人女性と、これまた大柄な日本人女性が立っていた。

 頼みますねと一言。白人女性は車に乗って足早に去っていった。

「マイネーム イズ サチエ」

女性は自己紹介しだした。

サチエさんは私の2つ上だった。ゆっくりとしゃべる人だった。

 

リビングでお茶をしながら、三人でオシャベリした。

サチエさんは臆することなく、シャノンと英語でしゃべっていた。

私より、英語が上手だった。しかし非常にスローテンポだった。

「不思議ちゃんか?」そう思った。

しかし会話をしていて、芯のしっかりした女性だなとも思った。

日本に帰ってからの後日のエピソードだが、サチエさんはどうしても入りたい会社があり、面接を受けた。

後日、結果が送られてきた。残念なことに不合格だったらしい。

普通は自分の実力不足を痛感し、あきらめますよね?

彼女は違った。なぜ?納得できない❗今後の参考に何がダメだったか教えて欲しいと食い下がったそうだ。

それが理由かはわからないが、逆転ホームラン、合格したそうだ。

 

そんなサチエさんが私に言った。

「ムーネ知ってる?トロント大学の近くに、カナディアンと日本人が交流するサロンがあるらしいの〜、今度行ってみな〜い?」

「いいね〜いこうよ」

今度の週末に行く約束をした。

なんだかんだ数時間が過ぎ、サチエさんのホストファミリーが迎えにきた。

「本当に楽しかった〜ぁ。シャノンさ〜ん。また来ま〜す」

サチエさんは帰って言った。

あっ❗言い忘れた。サチエさんはフリフリのついたトビッキリかわいい御洋服を着ていたことは言うまでもない。

                                                       つづく